
住まい再考
家庭内の、奥方で行われる作業を「家事」と呼びます。そしてそれは私達の毎日の生活を、円滑にするために欠かせないものなのです。
従来家事室はなくても、台所はどこの家庭にもあったことから、家事というものと、調理を別々に考えられ勝ちです。しかし、台所と、家事室とは別々に造られても、洗濯、乾燥アイロン掛け、整理収納、裁縫、等に加えて調理も大事な家事には変りありません。それに加えて、家庭にかかわる情報収集処理や、電話やインターホーンによる家庭管理なども重要視されてきている中で、従来の主婦の仕事は大変に広範囲にわたって来ております。
家事に対する考え方として、①自分の時間を造り出し、社会的活動に参加するために家事を合理化する。という考えと、②家事を楽しみながら行いたいというタイプがあります。前者は、多種多様な家事を一ヶ所にまとめて、能率的であることが要求されます。後者は、主婦の趣味を尊重して、落ちつきを保ち思考にふけることのできる、主婦の専用室でありましょう。
面積に限りのある住まいでは、家事室として一室設けることは、むずかしいものです。そんな時には他室の一部に家事コーナーを設け主婦のための場とする必要がありましょう。
場所は、各家庭の性格や内容が違いますから一概に決められませんが、働きやすい位置であることが第一です。
その位置は、一連の家事の関係から、台所や、浴室等の水廻り周辺になるのが一般的です。
家事室では、細かい手作業をすることがありますから、そのための照明スポット等を用意すれば便利です。アイロン等の電気器具を使用するために、充分なコンセントも同時に用意しておきたいものです。
換気にも充分に留意する必要があります。湿気の多い場所に近かったり、ボイラーや、湯沸器を用いる場合もあるからです。
家具としては、まず家事机と椅子。そして充分な収納の棚ができれば、申し分ありません。
室内の仕上材は、汚れがつきにくいことと、汚れたものの手入れのしやすいことが大切になりましょう。














