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住まい再考


冬になって、太陽がすっかり傾いてしまいました。夏の太陽が、高いところから照りつけていたのが思い出されます。夏と冬とでは、太陽の向きがずいぶん違ったものです。

冬の太陽は低い位置にありますから、太陽に向いた窓からは部屋の奥まで日光が射し込みます。冬の生活では、その太陽の熱を多く室内にとり入れることが必要になって来ます。

一方、夏は高いところからの日射しです。一般に深い軒で上からの日射しを防ぐという方法がとられて来ました。

暑さ寒さは温度ばかりよるのではありません。湿度が大いに関係しているのです。日本の夏が蒸し暑いのは、高温にプラス多湿だからです。湿度が高いと実際の温度より暑く感じます。蒸し暑いといわれるのは、この湿度のせいです。同じ温度でも湿度が低く乾燥していればさらりとした暑さで、それ程暑くは感じません。エアコンで温度を下げなくても、除湿をしただけで涼しくなるのをご存知でしょう。

これに対して、冬の寒さは乾燥している程寒く感じます。特に乾燥している外気を室内にとり入れて暖めるとますます湿度が下ってカラカラになってしまいます。粘膜をやられて風邪を引くのはそのせいです。ですから冬には湿度を増す工夫が必要になります。同じ温度でも湿度を上げれば室内の温度感を高めることができるのです。例えば、やかん等で沸騰させて湯気を立て、湿度を上げれば実際より暖かく感じるのです。人によって幾分の違いはありましょうが、一般に摂氏18度、湿度60~65%、風速0.3m/秒が快適な環境といわれています。

私共はよく三寒四温という言葉を耳にしてきました。三~四日の周期で暖かくなったり、寒くなったりをくり返す現象です。この三日プラス四日は丁度一週間に相当するために、日曜日に雨が降れば次の日曜日も同じに雨、また次の日曜日も雨ということになるのです。この周期と共に有る変化が、どんなに人々をくつろがせるか知れません。この周期がなくて暑さが続いたり、寒さが連続した時、「暑い夏であった」とか「寒い冬であった」という印象を与えるのでしょう。

この冬も、三寒四温であってほしいと願っています。我々人間は暑さ寒さの中を一喜一憂しながら生活しているのです。
降幡廣信