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住まい再考

【155】 住まい再考 


長い間の仕来たりにより、結婚式やお店の開店、さらに建築の地鎮祭、上棟式などのお祝いの日は、暦の中の凶日を避け、吉日を選んで決めることが多いようです。

一般的には、暦の中にある六曜星の吉凶から選びます。それによると、大安、先勝、友引は吉日、仏滅、先負、赤口の日を凶日としています。さらに暦には、六曜星のほかにも吉凶を示すものを記してありますが、ここでは略します。

吉日・凶日を否定する言葉も聞かれます。一年三百六十五日、地球の自転によって太陽は東から出て西に沈むのに、日によって吉日、凶日などの差別はない筈だと言うのです。「日日之好日」という禅の言葉もありますし。そして、そのように思っている人も決して少なくない筈ですのに、吉日には結婚式場は大繁盛しています。反面、仏滅は開店休業という状態です。結婚という新しい人生の門出を祝うのに、何もわざわざ凶日と言われる日にすることはないでしょうし、吉日とされている日を選ぶことによって、安心感が伴うからでしょう。

六曜星の吉凶は、足利時代に中国から初めて我国に伝えられたと言います。それが時々変えられながら、江戸時代の末期に至って、現在のような先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口となって日の吉凶を表すものとなったそうです。そして、結婚は大安を選び仏滅を避けました。葬式は仏滅を避け、友を引くということで友引も嫌われるようになりました。

暦の六曜星は次の方法によって月日に振り分けているのです。それは旧暦の正月・七月は一日を先勝として、月末で切り捨て。二月・八月は一日を友引とする。三月・九月は一日を先負とし、五月・十一月は一日を大安、六月・十二月は一日を赤口として、順序は先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順を繰り返すのです。

それにしても日本の大安は吉日中の中の吉日と申せます。そんな大安にあやかりたいという思いがしないでもありません。
降幡廣信