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住まい再考

【194】 梅雨と湿気


梅雨のさ中、梅雨のない北海道の家庭に泊めて頂きました。自宅へ帰ってみて、はっきりあちらの部屋との気分の違いを知ったのです。北海道の部屋にあったさわやかさと比較して、自宅には重苦しさが漂っていました。畳の部屋の特別な臭気も北海道ではありませんでした。普段は畳の香ぐわしさが座敷を奥ゆかしくしていましたのに、いつの間にかいやな臭いが付いていたのです。

臭気の原因は、部屋に発生するカビです。部屋の中の温度と湿度が高くなると、カビが繁殖をはじめます。カビには色々の種類があって、物や場所によって違います。しかし、どれも不潔で、非衛生的です。

東京では五月から九月までがカビの発育に要注意だといいます。乾燥している信州でも大差はないようです。カビの発生しやすい季節はダニや各種の細菌や虫までもが繁殖しやすい時でもあります。

木造の家では、床が低かったり、床下の風通しの悪いことも部屋の湿気に影響し、カビの発生をもたらします。

それぞれの家には独特の臭いがあります。体臭や生活の内容の違いが臭いを変えるのでしょう。玄関へ入るとその家の独特の臭いが奥から漂ってきます。風通しの良くない家は、カビのいやな臭いを含んでいます。そこに住む人はそんな非衛生的な場で生活しているということにもなります。

梅雨時になると、身体の不調を訴える人が多くいます。中にはこの季節になると毎年という人もいます。

この梅雨時の"だるさ""気分の悪さ"の犯人は、空気中に含まれている湿気の多さと、ぐずつく長雨の憂鬱さです。そんなこともあってか、梅雨のない北海道の人達には、今こちらの人達にない生き生きした様子が感じられました。

北海道は、今、さわやかな緑の、最高の気分の季節です。そんな健康的な環境が人を生き生きさせてもいるのでしょう。このように湿気は人の健康を大きく左右するということが言えます。

一方、高温多湿の日本の夏を快く過ごすには、部屋の風通しを良くし、日当りにも気をつける必要があります。普段使用しない部屋にも風を通し、清潔にしたいものです。清潔にすることが日本の夏を快く健康的に過ごせる大切な方法です。
降幡廣信