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お客様の声

お客様に聞く - Kさんご夫婦(長野県 安曇野市)


古民家を再生したKさんの母屋が完成してちょうど3年目を迎えた6月、今は大きなテーブルが置かれた、かつて囲炉裏のあったお部屋で、お話を伺いました。


(地域:安曇野市明科
家族構成:ご主人様65歳  奥様62歳
(離れに)息子さん37歳・お嫁さん37歳・お孫さん9歳(女)・5歳(女)
築年数:約150年前
お引渡し:平成18年6月

※ 掲載写真は取材時および施工時に撮影したものです。
もくじ
1.もったいない、壊したくない、古民家再生のはじまりはそんな思いから…。
2.最初は正直、不安でした。
3.古民家の「財」を生かすも殺すも職人の腕次第。
4.モダンで便利になっても、古き日本家屋の良さが生きる住み心地。

■もったいない、壊したくない、古民家再生のはじまりはそんな思いから…。

- 古民家再生を決断された経緯をお聞かせください。 -
古民家再生を決断したのは、約150年、4代引き継いだ家がそろそ限界を迎えたことでした。先代の時代から増築や改装を何度かしてきましたが、住み続けるには限界に達していました。しかし家族の長い歴史や思い出の多い家をつぶすことは忍びないと思い、なかなか新築に踏み切れずにいたところ、偶然、古民家再生セミナーの新聞記事を見つけたんです。それまで古民家再生という言葉さえ知りませんでしたが、とにかく惹かれて行ってみたところ、降幡廣信さんのお話しを聞くことができました。早速、家を見ていただいたところ強く再生をすすめられました。モノを大事にしたい、壊したくないがなんとかしなくてはいけないという自分の思いと降幡さんのお考えがぴったりと合いました。

- 山共建設をお選びいただいた理由はなんでしょう? -
施工を山共さんにお願いしたのは、山共さんで家を建てた友達がいて、そのいい評判を聞いていたのが決め手でしたね。山共さんが手掛けた家を何軒か案内していただき、安心してまかせられると実感しました。

■最初は正直、不安でした。

- 長年、土木工事のお仕事をされていたKさんですが、再生工事はもちろん初めてということで不安もあったようですね。 -
私は土木には詳しかったので基礎工事の時は厳しい現場監督でしたよ(笑)。基礎工事もきちんとやってくれました。でも再生工事は知らなかったので建物が骨組みだけになった時は少し不安でした。私の兄弟が見に来たのですがこのまま壊して新しく建て替えた方がいいんじゃないかと言われたくらいです(笑)。でも完成してからは骨組みを見て不安そうにしていた兄弟も、この家で親戚の集まりがあるたびに思い出のある家が残り、みんな大変喜んでいますよ。

■古民家の「財」を生かすも殺すも職人の腕次第。

-山共建設の施工はいかがだったでしょう? -
若い大工さんでしたが腕もいいし、とにかく毎日毎日一生懸命やってもらって…、仕事の後は掃除もしっかりしてありましたね。左官屋さんも上手で、よくやってくれて…なめらかに塗ってくれました。組み立てるだけですぐ建っちゃう家もあるけど、うちはじっくりやってもらったから安心です。現場監督の伊藤さんも最初から最後まで一生懸命に対応してくれました。

お施主様の家への気持ちが大工に伝わると、自然と熱が入るのも事実です。古民家を再生する家は、昔ながらの職人、それも腕のいい職人の手が不可欠です。

■モダンで便利になっても、古き日本家屋の良さが生きる住み心地。

- 再生したこの家で、その後どのようにお過ごしですか? -
この部屋では、普段仕事に忙しい離れの息子家族と記念日を祝ったり、友達や親戚とお酒を飲んだりして楽しんでます。息子にとっても、この母屋はこどもの頃から慣れ親しんだ思い出の場所ですからね。普段は二人の孫が離れからしょっちゅうやってきて走り回る場所でもあります。
家が再生された後に亡くなったおばあちゃんも、新しい家の完成を心待ちにしていて、再生した家で100歳のお祝いを行うことができました。普段口数の少ない人でしたが、新しい家ができるまでは死ねないとよく言っていましたね。完成したときはとても喜んでくれました。

- ご家族の思い出はどんな所に残っていますか? -
下座敷は兄弟で勉強した部屋です。同じ場所に同じように部屋が残っているのも古民家再生の良さですね。ほかにも差し鴨居、書院など、いろんなところに家族の思い出と歴史が残っています。私の父が増築した部分は取り壊しましたがいい木材が使われていたということで、その木は玄関に使ってもらって残っています。

- ご家族さまの住み心地はいかがでしょう? -
前は畳の下から風がふきあげ、たいへんに寒かったですが、床・壁・天井に断熱材も入り、サッシも断熱性の高いものなので、とても暖かいですね。柱や建具の黒い色も落ち着きます。以前は日の当たらなかった部屋も窓を設けて明るくなりました。夏涼しい昔の家の良さも残っています。昔の趣を残して再生したので家を新しくしたことが気付かれないくらいでしたよ(笑)。

- この家は女性の方にとってはいかがだったのでしょうか。 -
ほとんど設計の方にお任せでしたね。古民家再生と言っても、水廻りなどの設備は最新のものを入れて大変便利になりました。とても使いやすいですよ。以前は日がほとんど当たりませんでしたが、明るくなりましたし、孫娘がいつも離れからやってきて、走り回ってとにかくにぎやかなんです。(奥様談)

Kさんは職人を大事にしてくださるだけでなく、棟上げでお餅をまかれたり、ご近所とのつながりも大切にされており、古い家への想いとともに、このお宅が最初に建った頃から受け継がれる人とのつながりもたいへん大事にされている施主様でした。
お話を伺ったのは梅雨の合間の暑い日でしたが、開け放った窓から家中に吹きぬける爽やかな風。離れに住むお孫さんが再生された廊下を自由にかけまわる姿をKさんご夫妻が目を細めて眺めてらっしゃるご様子に、この家の明るい未来を見た気がしました。



左から降幡建築設計事務所 川村さん、ご主人、奥様、お孫さん、山共建設 降幡

お忙しい中、ありがとうございました。

※ 取材日時 2009年6月