安曇野市S様邸の民家再生工事がはじまりました。
<中信地域を中心とした代表的な民家形式である本棟造りの外観>
<巾40㎝以上ある差鴨居がまわる「おえ」>
<長い歴史の中、幾度かの改装を経て令和の大改修が始まります。>
<ゆっくりじっくり丁寧に取壊しをします。>
<美しい梁組が姿を現わしました。>
<壁、床、天井が取り払われ、これから基礎工事が行われます。>
安曇野市S様邸の民家再生工事がはじまりました。
<中信地域を中心とした代表的な民家形式である本棟造りの外観>
<巾40㎝以上ある差鴨居がまわる「おえ」>
<長い歴史の中、幾度かの改装を経て令和の大改修が始まります。>
<ゆっくりじっくり丁寧に取壊しをします。>
<美しい梁組が姿を現わしました。>
<壁、床、天井が取り払われ、これから基礎工事が行われます。>
創建されて300年、民家再生された”和ダイニングしらかわ”
元禄時代に創建された民家は幾度かの改修を経て、大切に残されていました。
<再生前>寺子屋として使用されていた時代もあった元禄時代の本棟造り。
<解体>解体工事は取り除く部分と、残す部分を分けながら、時間をかけて丁寧に行われました。
<解体>元々の柱や梁は残され、傷んだ部分などは取り払われました。
<基礎>建物を60㎝程度揚げて、コンクリートを打ち完成した基礎の上に建物を下ろします。
傷んだ屋根は新しい材料で創り変えられました。
梁や桁は古材を再利用しています。
昔の小屋組に新しい屋根がかかり、これで安心です。
熟練した職人による漆喰塗りは、日本建築の象徴でもあります。
珪藻土で仕上げられた土間。
新しい材料は元々の柱や梁と違和感が出ないように塗装して仕上げます。
完成写真
新潟県上越市にあった築120年の古民家を解体し移築再生工事を行いました。
古民家の材料を使い、職人の手によって再生した民家は本物志向で作られています。
解体前の上越の古民家
厳しい風雪に耐えてきた外観
巾60㎝あまりの差鴨居
家を支えてきた巾50㎝あまりの大黒柱
昔の職人の高い技術が各所に伺えます
上越から運搬された古民家の材料
古材を洗浄して汚れを落とす
古材を加工する
痛んだ木材は取り除き、新しい木材で継がれる
新しい土台が引かれ、建て方始まる
古材と新材が一体となった大黒柱
お風呂は職人の手による十和田石張
壁はすべてが漆喰・ジュラクの塗り壁
完成写真
木曽 宮ノ越宿。先祖から大切に受け継がれる元の旅籠が宿場の佇まいを甦らせました。築126年の元旅籠(となりや)は宮ノ越に宿場が誕生した1630年頃に開業し、1945年まで約300年間営業していました。
1884年建立した民家は一度すべて解体され、構造材・柱材・造作材・階段材・建具・欄間などが丁寧に取り出され、熟練した職人の手によって再生されました。
通り沿いに建ってましたが、前面に駐車場を設けるため、通りから6m程離れて再生されました。
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幅約1.4mの階段。材料はそのまま新しい家に使用しました。
材料は今では得難いサクラで造られていました。
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上座敷。床まわり、書院の材料はそのまま新しい家で使いました。
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2階で使われていた棚間は場所を変えて、吹き抜けに使われています。
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大雪渓酒造再生工事 (池田町)
築150年の造り酒屋の古民家は空き家になって30年が経過していました。お施主様はご先祖様が残してくれた民家を何とか生かせないかと考えられ、店舗として再生することを決意されました。
古民家を曳家して6m移動するという大仕事は工事期間1年を費やして平成28年3月に完成しました。そして平成28年7月に蔵元直営店「花紋大雪渓」として開店し、地域に根ざした造り酒屋の顔としてにぎわいを見せています。
再生前
解体工事(礎石の上に束が乗っている状態)
揚舞工事(建物が移動するために約70㎝持ち上げられた)
基礎工事(建物を移動する前に基礎工事が行われた)
揚舞工事(持ち上げられた建物は6m移動した)
揚舞工事(鉄筋コンクリートの上に移動された建物が着地する)
大工工事
建具工事(使える元の建具は調整して建て込みされた)
左官工事(漆喰などの塗り壁は熟練した職人によって丁寧に仕上げられた)
完成写真
玄関では、七五三の着物を着た猫たちがお出迎え。
会社の雰囲気作りに一役買っています。
これからも、季節を感じて楽しめるしつらえを目指します。